論理的見解と感情論

原発は即時停止する必要があるという反原発デモや論者が見受けられるが、これは誤った見方だと思う。具体的な理由は専門家にお任せするが、端的に言うと、原発停止に伴う経済的リスクが巨大なため国のGDPや財政に大きな悪影響を及ぼすのである。そして、これは我々日本人の生活を大きく悪化させるのである。

 

さて、この反原発とはポピュリズム的な要素が非常に強いと考える。論理的に考えると、どう考えても原発の即時停止は不利益の方がはるかに大きい。だから、こうした反原発の即時停止を求めるのは感情論者だと考える。しかし、感情論は本質的な解決には絶対に導いてくれない。精々、自己満足の世界だ。個人的な意見としては、短期:原発運転、中期:原発削減、長期:原発の最小化だ。

 

ただ、社会は全てこの論理見解だけで問題解決をするのは難しい。理想的にはそうあるべだと考えるが、現実的には出来ないとも思う。そして、政治家やビジネスリーダーたちに求められるのは感情論を汲みながら論理的な視点で得られたマイルストーンに向かう事であると考える。「言うに易し、行うは難し」だけれども。

 

ビジネスの世界ではこうした泥臭い人間模様があるのが日常の事で、これを実行できる人間が結果を残せるのだと思う。

単純化できないけれど、日本の外交課題にもそうした側面のあるものもあると私は考える。もちろん側面なので外交問題は相当に複雑だけれども。

 

 

やはり人間は感情の生き物であるというのは肝に銘じなければならないと思う。